第4章:目的別に選ぶ!失敗しないシューズ選び10のポイント

「シューズの数が多すぎて、結局どれを選べばいいのか分からない…」
そんな声をよく聞きます。
でも安心してください。選ぶべきシューズは、“あなたの目的と走り方”によって自然と絞られてくるのです。
この章では、市民ランナーがシューズを選ぶ際に押さえておきたい10の重要ポイントを、「目的別」にわかりやすく解説します。
【目的①】ジョギング・日常ランニング用(疲れにくさ重視)
- クッション性の高さをチェック
→ 足裏への衝撃を吸収してくれるモデルを選ぶと、走り終わった後の“だるさ”が大幅に軽減します。
→ 例:ASICS「GELシリーズ」、HOKA「CLIFTON」 - 安定性のある広めのソール
→ 地面との接地が安定しているとフォームが安定し、ケガのリスクが下がります。 - 軽すぎない=程よく“重み”があるモデルが安全
→ フルスピードを求めていない人には、重心が低く安定したモデルの方が脚への負担が少ない。
【目的②】スピード練習・インターバル用(反発力・軽量性重視)
- 軽量&反発性に優れた素材かをチェック
→ EVAよりもTPU系やナイロン樹脂系のミッドソール素材が使われていると、キレのある動きがしやすい。
→ 例:ASICS「MAGIC SPEED」や「NOVABLAST」 - ドロップ(かかととつま先の高低差)が高すぎないか
→ ドロップが高いと足が前に進みやすいが、筋力不足だとふくらはぎを痛めやすくなる。 - 前足部の屈曲性をチェック
→ 地面をしっかり蹴って走りたいなら、前足部が“しなやかに曲がる”設計のものを。
【目的③】レース用(10km〜フルマラソンまで)
- フルマラソンなら「軽さ+クッション+耐久性」のバランスがカギ
→ 軽すぎても脚が疲れやすく、クッションだけだとスピードが出ない。自分のペースに合ったものを選ぶ。 - 試走レビューを活用する(YouTubeやメーカー公式)
→ 「長時間履いたときの快適性」「終盤の足残り感」など、実際の走行レビューが参考になる。 - 天候対応もチェック(グリップ・通気性)
→ 雨の日の滑りやすさや、夏場のムレ対策ができているかは、意外とパフォーマンスに影響大。
→ 雨対策:アウトソールのラバー設計、撥水性のあるアッパー素材など
【共通ポイント】絶対に外せないシューズ選びの基本
- 「目的×足型×サイズ感」=シューズ選びの三本柱
→ 目的(ジョグ・レース・練習)と、自分の足の特徴(幅・アーチ・プロネーション)に加え、正しいサイズ選びが超重要。
→ 目安:ランニングシューズは「普段のスニーカーより0.5〜1.0cm大きめ」が基本。走ると足がむくむため、余裕を持つことが大切です。
「オールマイティな一足」は存在しない
ここまで紹介したとおり、シューズには目的ごとの設計思想があり、すべてを1足で満たすのは不可能です。
だからこそ、「練習用+本番用の2足持ち」という考え方が現実的で、疲労軽減とパフォーマンスアップの両立が可能になります。
シューズを変えるだけで、「今までとまったく違う感覚で走れた」「痛みが出にくくなった」という声も多く聞かれます。
それは、足や走り方に対して、シューズが“合っていた”証拠です。
おすすめモデルの一例(2024年注目)
- ASICS NOVABLAST 4
→ 長距離ジョグに適したクッションと反発力。膝に優しく足が残る感覚。 - ASICS MAGIC SPEED 3
→ カーボンプレート搭載のスピード系。レースやスピード練習向き。 - HOKA CLIFTON 9
→ 柔らかなクッションでリカバリーランや初心者にも◎。
次章では、実際にシューズを買う前に誰もが悩む「試し履きのポイントと注意点」について詳しく解説します。
これを知っているだけで、「買って失敗した…」が激減します!
第5章:最近話題のシューズを徹底解説!
ランニングシューズ市場は、ここ数年で大きな進化を遂げています。
“厚底ブーム”以降、各メーカーがこぞって「反発性」「クッション性」「軽量性」「サステナビリティ」を追求し、新たな素材や設計を導入する中、市民ランナーにとっても恩恵の大きいモデルが増えてきました。
この章では、2024年現在、特に注目されている話題のシューズをピックアップし、その特徴・評価・選び方のポイントを解説します。
🏅 ASICS NOVABLAST 4
【用途】ジョグ・LSD・フルマラソン用
【特徴】高い反発性と抜群のクッション性で足が残る!
NOVABLASTシリーズは、近年ASICSの中でも「快適に長く走れる」と高く評価されているモデルです。
第4世代のNOVABLAST 4では、FF BLAST PLUS ECOという軽量・高反発素材をミッドソールに使用。前モデルよりも反発力と安定性が向上し、「足が跳ねるような感覚」があるとランナーから支持されています。
✅ 市民ランナーに嬉しいポイント:
- 長時間のジョグでも脚に疲れが残りにくい
- 足入れ感がやわらかく、膝への優しさも◎
- レースだけでなく、普段使いにもストレスがない
✅ こんな人におすすめ:
- フルマラソンを目指す市民ランナー
- 膝や腰に不安がある人
- ジョギングでも軽快に走りたい人
🏃♂️ ASICS MAGIC SPEED 3
【用途】スピード練習・レース用
【特徴】カーボンプレート搭載で反発性バツグン!
「速く走りたい」「PBを狙いたい」そんな人に選ばれているのがMAGIC SPEEDシリーズ。
MAGIC SPEED 3はフルレングスのカーボンプレート+FF BLAST PLUSミッドソールを採用。反発力と推進力が高く、レース本番で“もう一歩前へ”出る感覚を体感できます。
✅ 市民ランナーに嬉しいポイント:
- 高級なカーボンモデルより価格が抑えられている
- 軽量でありながら、適度な安定性も確保
- 中級者〜上級者のレース用セカンドモデルとして◎
✅ こんな人におすすめ:
- サブ4〜サブ3.5を目指すランナー
- スピード練習を強化中の方
- 反発感のある走りを試してみたい人
☁️ HOKA CLIFTON 9
【用途】ジョグ・リカバリーラン用
【特徴】雲の上を走るような極上クッション!
厚底ランニングシューズブームの火付け役とも言えるHOKA。CLIFTON 9はその中でも特に「初心者〜中級者」に人気の高いモデルです。
超軽量なのに圧倒的なクッション性が特徴で、走るたびに「足に優しい」感覚が広がります。
✅ 市民ランナーに嬉しいポイント:
- 着地衝撃が小さく、疲れにくい
- シンプルでおしゃれなデザインも多く、普段履きもOK
- 長時間ランでも足裏が痛くなりにくい
✅ こんな人におすすめ:
- 初心者でまずはケガなく走りたい人
- 膝・足裏への負担を減らしたい中高年ランナー
- 週末のLSDやリカバリーランを快適に走りたい人
🚀 その他注目モデル(簡単紹介)
- NIKE ZOOMX INVINCIBLE RUN 3
→ 柔らかく反発するZoomXフォームを全面使用。走行中の“浮遊感”が魅力。 - New Balance FuelCell Rebel v3
→ 弾むような軽快な走り。テンポランやスピード練習におすすめ。 - Mizuno WAVE RIDER NEO 2
→ 高反発+しっかり安定。Mizunoの走り心地に忠実でブレにくい。
話題のシューズは「体験」で選ぶ時代に
これらのシューズはいずれも人気が高く、スペックも非常に優れていますが、自分の体・足・走り方に合っているかどうかが最重要です。
今では多くのランニングショップやスポーツ量販店で試し履き会(トライオン)が行われています。試走やフィッティングイベントを活用することで、実際の感覚を確かめたうえで購入することができます。
まとめ:「話題」より「自分の走りに合っているか」
最新モデルや人気ランキングだけを頼りにしてしまうと、
「買ったけどしっくりこない…」
「期待したけど、足に合わなかった…」
という失敗につながることもあります。
重要なのは、「このシューズが流行っているから」ではなく、
「このシューズが“自分の走り”に合っているか」です。
第6章:試し履き・フィッティングのコツと注意点
「お店で試着した時は良かったのに、走ってみたら痛くなった」
「ネットで買ったらサイズが合わなかった」
そんな経験、ありませんか?
ランニングシューズの選び方で最も多い失敗は、「試し履きのチェック不足」です。
この章では、店頭でもネットでも使えるフィッティングのポイントと注意点を具体的に紹介します。
1. 試し履きは“夕方”に行うのがベスト
足は1日の中で状態が変化します。特に、午後から夕方にかけて足はむくみやすく、サイズがやや大きくなる傾向があります。
そのため、試し履きはできるだけ夕方の時間帯に行うのが理想です。朝にぴったりだったサイズが、夕方には窮屈に感じることも珍しくありません。
また、走る時間帯に近い状態でフィッティングすることで、実際のランでの違和感を予防できます。
2. 履くときは「ランニング用の靴下」を忘れずに
靴下の厚さが変わるだけで、シューズのフィット感は大きく変化します。
試し履きをする際は、普段走るときに使っているランニング用のソックスを必ず持参しましょう。
薄手のソックスで試してしまうと、本番では「小指が当たる」「かかとがズレる」などの問題が起きがちです。
3. 必ず“両足”履いて、店内を歩く or 小走りする
片足だけ履いて「いいかも」と判断するのは危険です。人間の足は左右差があり、微妙にサイズや形が違います。
また、静止状態だけで判断するのではなく、実際に数歩でも歩く、店内で軽くジョギングしてみることが重要です。
走り出しの安定感、足裏の当たり、かかとのホールド感など、動いてみないと分からない感覚がたくさんあります。
4. 確認したい「5つのフィットポイント」
試し履き時には、以下の5つのチェックポイントを確認してみてください:
- つま先に1cm程度の余裕があるか?
→ 指が詰まっていないか。走行中のむくみを考慮して、指1本分の余裕が理想。 - 足幅(ワイズ)が合っているか?
→ 横幅がきつい、もしくはゆるすぎると痛みや靴擦れの原因に。 - 甲の圧迫感はないか?
→ 紐を締めたときに、甲がきつすぎると血行を妨げる。逆に浮いていてもNG。 - かかとのフィット感はどうか?
→ 靴の中でかかとが浮いたり動いたりしていないか確認。 - 土踏まずのフィーリング
→ インソールが自分のアーチに合っているか。違和感があると疲労が溜まりやすい。
5. ネットで購入する場合の“サイズ選びの裏技”
最近はネットで購入する人も増えていますが、試し履きができない分だけリスクもあります。
そんな時は以下を参考にしてください:
- 自分の足長(cm)+0.5〜1.0cmが基本目安
- メーカー公式のサイズチャートや足型別推奨サイズを確認
- 以前履いていたシューズの型番とサイズをもとに比較する
また、返品保証付きのショップ(アシックス公式、Amazon「試着サービス」、スポーツオーソリティなど)を活用するのも安心です。
6. 「これだ!」と思っても、必ず数日検討する
フィット感が良かったからといって、即決する必要はありません。
一度時間を置いて冷静に判断することで、「本当に自分に合っているのか」「用途とマッチしているか」が見えてきます。
もし可能であれば、別の日・違う時間帯で2回目の試着をするのもおすすめです。
シューズは高価な投資です。焦らず、納得いく選択をしましょう。
7. サイズやフィット感に違和感があれば“インソールで調整”も視野に
「履き心地はいいけど、足裏が疲れる…」
そんな時は、インソールの交換でフィット感を向上させることができます。
- アーチをサポートするタイプ
- クッション性を強化するタイプ
- 踵の安定感を高めるタイプ
最近ではスポーツ用インソール専門ブランドも多く、市民ランナーの体の負担軽減に役立つアイテムです。
まとめ:「一足の試し履きが、レースの結果を左右する」
ランニングシューズは、あなたの走りを支える最も身近な“相棒”です。
ほんのわずかなフィットの違いが、ケガのリスクや疲労感、走行中の快適さに直結します。
だからこそ、シューズを選ぶ最終ステップ=“試し履き”に時間と意識をかけることが、満足度の高いランニングライフへの近道なのです。
次章では、最終章として「“自分だけの一足”で走りの質を変えよう」と題し、今後のランニングにどう活かすかをまとめます。
よろしければ、続けて執筆いたします!
「おすすめはどちら?」
❓【1】ASICS NOVABLAST 4 と MAGIC SPEED 3 のどちらがよいか?
✅ NOVABLAST 4
- 向いている人:膝・足裏に不安がある方、長時間走る人、ジョグ・LSD中心の人
- 特徴:クッション性が非常に高く、脚が疲れにくい。走っていて楽しい反発もあり。
- おすすめ:サブ5〜サブ4.5ランナー、市民ランナー全般に使いやすいオールラウンダー
✅ MAGIC SPEED 3
- 向いている人:スピード練習、レース本番(サブ4前後)を目指す人
- 特徴:カーボンプレート入りで反発力抜群。より攻めた走りに向いている。
- おすすめ:テンポ走やインターバル、サブ3.5〜サブ4.0を目指すランナーに◎
📝 結論:
- ケガ予防や日常使い、走りやすさ重視 → NOVABLAST 4
- スピードアップやタイム更新、レース用に挑戦 → MAGIC SPEED 3
❓【2】リカバリーラン用とレース用、どちらを優先すべきか?
✅ 初心者〜市民ランナーであれば、まずはリカバリーやジョグ用の「疲れないシューズ」がおすすめです。
→ 脚を守る=継続できる=結果が出る、につながります。
レース用シューズ(MAGIC SPEEDなど)は、「しっかり距離が踏めるベースができてから」でも遅くありません。
第7章:“自分だけの一足”で走りの質を変えよう
これまでの章では、シューズの選び方、構造、試し履きのコツ、注目モデルなどを詳しく解説してきました。
そしてたどり着く最終的な結論が――
「シューズが変われば、走りが変わる」
です。
それもただの気持ちの問題ではありません。
実際に、自分の足に合った1足を選ぶことで、疲れの残り方・ケガの発生・フォームの安定感・走りの快適さすべてに良い影響が出てきます。
自分に合ったシューズは、あなたを守る“ギア”になる
市民ランナーの多くは、日々の仕事や家庭の用事、育児の合間をぬって走っています。
毎日ベストコンディションで走れるわけではない。
それでも継続して走るためには、体をいたわる選択=シューズがとても重要です。
逆に、自分に合わないシューズを履き続けてしまうと…
- 足裏の痛み(足底腱膜炎)
- 膝の違和感や腫れ
- 腰や股関節の不調
- タイムが伸びない
など、走ること自体が「つらいもの」に変わってしまう可能性があります。
「続ける」ためには、「壊れない体づくり」が不可欠であり、それを支えるのが、まさに“自分だけの一足”なのです。
シューズは“使い分け”が大切な時代に
現在では、多くのランナーが2足以上のシューズを持ち、目的別に使い分けるスタイルが主流になっています。
たとえば:
用途 | 推奨シューズの特徴 |
---|---|
ジョグ・LSD | クッション性重視/足に優しいモデル(例:NOVABLAST 4) |
スピード練習・インターバル | 反発力/軽量性重視モデル(例:MAGIC SPEED 3) |
レース本番 | カーボンプレート搭載 or レース仕様モデル |
リカバリー・ウォーク | クッション性重視+安定感のある柔らかいモデル(例:CLIFTON 9) |
「1足ですべて対応したい」という気持ちも分かりますが、目的に合ったシューズを使い分けることで、体への負担は大幅に軽減されます。
シューズにも「寿命」がある
忘れがちですが、ランニングシューズには明確な“寿命”があります。
- 一般的なジョギングシューズ:600〜800km
- 軽量レーシングシューズ:300〜500km
- クッション素材がへたると、見た目はキレイでも衝撃吸収力は半減します。
走行距離が分からなくても、以下の兆候があれば買い替えサイン:
- ミッドソールが硬くなってきた
- アウトソールが極端に擦れている
- 履いた瞬間のフィット感が変わった
- 走った後、足が疲れやすくなった
シューズを“ケチって使い続ける”よりも、“定期的に見直して体を守る”方が、結果的に安くつくこともあります。
走ることが「楽しい」と思えたら、それが正解
多くのランナーが言います。
「このシューズに変えてから、走るのが楽しくなった」
「何キロでも行ける気がする」
「ケガをしなくなって記録も伸びた」
その感覚を得られる一足は、あなたにとっての“最適解”。
レビューやトレンドではなく、「履いた瞬間に感じるフィット感と安心感」を信じましょう。
それこそが、“自分だけの一足”です。
【まとめ】あなたの走りを支える「もう一人の自分」
ランニングは、たった一人で走るスポーツですが、
「その足元に、最高のパートナーがいるかどうか」で結果は大きく変わります。
そのシューズは、あなたの走りの「フォーム」を支え、
「リズム」を整え、「モチベーション」さえ高めてくれる――
もはや“ただの靴”ではなく、“もう一人の自分”とも言える存在です。
走るたびに調子が上がる。
疲れにくい。ケガが減る。走るのが楽しみになる。
そんな変化を感じられる一足を、ぜひ見つけてください。
あなたのランニングライフが、もっと快適に、もっと自由になりますように。
お知らせ:足活体操教室(足から全身を整えて楽しく運動できる体をつくる)
内容: ブログ内参考
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