3-3. 足の骨の歪みが膝・腰・肩の痛みに影響を与える理由
「足は第二の心臓」とも呼ばれるように、私たちの体を支え、活動を支える重要な役割を担っています。しかし、その足の骨が歪んでしまうと、膝、腰、肩といった全身の様々な箇所に痛みが生じる原因となることをご存知でしょうか？
今回は、足の骨の歪みが、なぜ膝、腰、肩の痛みに影響を与えるのか、そのメカニズムを徹底的に解説します。
3-3-1. なぜ足の歪みが全身に影響するのか？：土台の重要性
建物を建てる際、土台がしっかりしていないと、どんなに頑丈な建物でも傾いたり、崩れたりする可能性があります。人間の体も同じで、足は体の土台となる部分であり、足の骨の歪みは、全身の骨格や筋肉のバランスを崩し、様々な問題を引き起こす原因となります。
3-3-1-1. 足のアーチの役割：衝撃吸収とバランス維持
足には、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチという3つのアーチが存在します。これらのアーチは、体重を分散し、地面からの衝撃を吸収するクッションのような役割を果たすだけでなく、体のバランスを維持する役割も担っています。
しかし、足の骨が歪んでしまうと、これらのアーチが崩れ、衝撃吸収機能やバランス維持機能が低下してしまいます。
3-3-1-2. キーストーン：アーチを支える要
アーチ構造において、最も重要な役割を果たすのがキーストーンと呼ばれる部分です。キーストーンは、アーチの一番上に位置し、アーチ全体を支える役割を担っています。
足のアーチの場合、内側縦アーチのキーストーンは舟状骨、外側縦アーチのキーストーンは立方骨、横アーチのキーストーンは中間楔状骨に相当します。これらの骨が歪んでしまうと、アーチ全体が崩れやすくなります。
3-3-1-3. 重心の変化：姿勢の悪化と負担の偏り
足の骨が歪み、アーチが崩れると、体の重心が変化します。重心が変化すると、姿勢が悪くなり、特定の箇所に負担が偏るようになります。
例えば、重心が前に偏ると、猫背になりやすく、首や肩に負担がかかりやすくなります。逆に、重心が後ろに偏ると、反り腰になりやすく、腰に負担がかかりやすくなります。
3-3-1-4. 筋肉のアンバランス：負担を肩代わりする筋肉の悲鳴
足の骨の歪みは、筋肉のアンバランスを引き起こします。体のバランスを保つために、特定の筋肉が過剰に緊張したり、逆に使われなくなったりすることで、筋肉の疲労や痛みが生じます。
例えば、足のアーチが崩れると、ふくらはぎの筋肉が過剰に緊張し、足底筋膜炎やアキレス腱炎の原因となることがあります。
3-3-1-5. 神経への影響：痛みや痺れの原因
足の骨の歪みは、神経を圧迫し、痛みや痺れを引き起こすことがあります。特に、足底にある神経が圧迫されると、足底や足指に痛みや痺れが生じることがあります。
3-3-2. 膝への影響：衝撃吸収の低下と関節への負担
足の骨の歪みは、膝に大きな影響を与えます。
3-3-2-1. 衝撃吸収機能の低下：ダイレクトに伝わる衝撃
足のアーチが崩れると、地面からの衝撃を吸収する機能が低下し、衝撃がダイレクトに膝に伝わるようになります。
特に、ランニングやジャンプなどの運動を行う際は、膝への負担が大きくなり、膝の痛みや怪我のリスクが高まります。
3-3-2-2. 膝関節のアライメント異常：O脚、X脚への影響
足の骨の歪みは、膝関節のアライメント（配列）異常を引き起こすことがあります。
例えば、足のアーチが内側に倒れると、膝が内側に入りやすく、O脚の原因となることがあります。逆に、足のアーチが外側に倒れると、膝が外側に入りやすく、X脚の原因となることがあります。
O脚やX脚になると、膝関節の一部に負担が集中し、軟骨がすり減りやすくなり、変形性膝関節症のリスクが高まります。
3-3-2-3. 膝周囲の筋肉への負担：筋肉のアンバランス
足の骨の歪みは、膝周囲の筋肉のバランスを崩し、膝の痛みを引き起こすことがあります。
例えば、足のアーチが崩れると、内側の筋肉（内側広筋など）が弱くなり、外側の筋肉（外側広筋など）が過剰に緊張しやすくなります。このような筋肉のアンバランスは、膝関節への負担を増加させ、膝の痛みを引き起こす原因となります。
3-3-3. 腰への影響：骨盤の歪みと腰椎への負担
足の骨の歪みは、骨盤の歪みを引き起こし、腰痛の原因となることがあります。
3-3-3-1. 骨盤の歪み：体の中心を狂わせる
足の骨の歪みは、骨盤の傾きや回旋を引き起こし、骨盤の歪みを引き起こします。骨盤は、上半身と下半身をつなぐ重要な役割を担っており、骨盤が歪むと、全身のバランスが崩れやすくなります。
3-3-3-2. 腰椎への負担増加：腰痛の原因
骨盤が歪むと、腰椎への負担が増加し、腰痛の原因となります。
例えば、骨盤が前傾すると、反り腰になりやすく、腰椎に過度な負担がかかります。逆に、骨盤が後傾すると、猫背になりやすく、腰椎が丸まり、腰痛の原因となります。
3-3-3-3. 腰周囲の筋肉への負担：腰痛を悪化させる
骨盤の歪みは、腰周囲の筋肉のバランスを崩し、腰痛を悪化させることがあります。
例えば、骨盤が前傾すると、腰を反らせる筋肉（脊柱起立筋など）が過剰に緊張し、腰痛の原因となります。
3-3-4. 肩への影響：姿勢の悪化と肩甲骨の歪み
足の骨の歪みは、姿勢を悪化させ、肩こりや肩の痛みを引き起こすことがあります。
3-3-4-1. 猫背姿勢：肩甲骨を歪ませる
足の骨の歪みは、猫背姿勢を誘発しやすくなります。猫背姿勢になると、肩甲骨が外側に開き、肩周りの筋肉が緊張しやすくなります。
3-3-4-2. 肩甲骨の歪み：肩こり、首こりの原因
肩甲骨が歪むと、肩甲骨周囲の筋肉（僧帽筋、肩甲挙筋など）が過剰に緊張し、肩こりや首こりの原因となります。
3-3-4-3. 肩関節への負担：四十肩、五十肩のリスク
足の骨の歪みによる姿勢の悪化は、肩関節への負担を増加させ、四十肩、五十肩のリスクを高めることがあります。
3-3-5. 骨活整体のアプローチ：全身のバランスを整える
骨活整体では、足の骨の歪みを根本原因と考え、全身のバランスを整えることで、膝、腰、肩の痛みの改善を目指します。
- 足の骨格調整: 足の骨格を調整し、アーチを再構築します。
- 骨盤の歪み調整: 骨盤の歪みを調整し、全身のバランスを整えます。
- 姿勢の改善: 正しい姿勢を身につけるための指導を行います。
- 筋肉のバランス調整: 全身の筋肉のバランスを調整し、負担を軽減します。
- 神経へのアプローチ: 神経の圧迫を取り除き、痛みや痺れを改善します。
3-3-6. セルフケア：日々のケアで歪みを改善
足の骨の歪みを改善するためには、日々のセルフケアも重要です。
- 足指ストレッチ: 足指を広げたり、曲げたりするストレッチを行う
- 足裏マッサージ: 足裏をマッサージすることで、血行を促進し、筋肉をリラックスさせる
- アキレス腱ストレッチ: アキレス腱を伸ばすストレッチを行う
- ふくらはぎストレッチ: ふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチを行う
- インソール: アーチサポート付きのインソールを使用する
- 正しい姿勢: 日常生活で正しい姿勢を意識する
- 適切な靴選び: 足に合った靴を選ぶ
まとめ：足元から全身の健康を
足の骨の歪みは、膝、腰、肩といった全身に様々な影響を与える可能性があります。しかし、早期にケアを行うことで、その影響を最小限に抑えることができます。
- 足の骨の歪みを放置せず、早期にケアを始める
- 日々のセルフケアを習慣にする
- 専門家による施術で根本改善を目指す
- バランスの取れた食事、適切な休養を心がける
- 正しい姿勢を身につける
- 適切な靴選びをする
足元から全身の健康を目指し、快適な生活を送りましょう。
より具体的に体の改善をしたいひとは、骨活整体をのぞいてくださいね！
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内容: ブログ内参考
足からの整体ケア＆全身体操
場所：北九州小倉北区中井4-5-24-1F：のうだ整骨院内（Tel:093-563-3325)
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料金：入会金：5,000円 月会費：4,000円
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