整体師がオススメする「足の骨を守る正しい歩き方」4-5:体幹と歩幅を意識して快適な歩行へ
これまで、正しい姿勢や足の運びについて解説してきましたが、今回は正しい歩き方を完成させるための重要な要素、体幹の使い方と歩幅の調整に焦点を当てて解説します。整体師の視点から、足の骨を守り、全身のバランスを整えるための具体的な方法を、最新の研究結果も踏まえながらご紹介します。
4-5-1. 体幹の活用:歩行を支える隠れた力
体幹とは、胴体部分の筋肉群のことで、腹筋、背筋、横隔膜、骨盤底筋などが含まれます。体幹は、姿勢を維持し、体の軸を安定させる役割を担っており、正しい歩き方を実現するためには、体幹を効果的に活用することが不可欠です。
4-5-1.1 歩行時の体幹の役割:安定性と推進力
歩行時における体幹の役割は、大きく分けて以下の2つです。
- 安定性の確保: 歩行中は、常に重心が移動しており、不安定な状態です。体幹を意識することで、体の軸を安定させ、スムーズな重心移動を可能にします。
- 推進力の伝達: 地面を蹴り出す力を、効率的に上半身に伝え、推進力を生み出します。
4-5-1.2 背筋を意識:推進力を生み出す(重要ポイント)
体幹の中でも、特に重要なのが背筋です。従来、体幹といえば腹筋を鍛えるイメージが強いですが、歩行においては、背筋を効果的に使うことが、推進力を生み出す上で非常に重要です。
- 背筋の働き: 足を振り出す際、振り出す側の背筋が収縮し、体を前に押し出す力を生み出します。
4-5-1.3 実践:背筋を意識した歩き方
背筋を意識した歩き方を身につけるためには、以下の練習を行いましょう。
- 正しい姿勢: 頭を糸で吊るされているように意識し、背筋を伸ばします。
- 腕振り: 腕を大きく、リズミカルに振ります。腕を振ることで、背筋が自然と働きやすくなります。
- 足の運び: 足を振り出す際、振り出す側の背筋を意識します。
4-5-1.4 注意点:腹筋とのバランス
背筋を意識することも重要ですが、腹筋とのバランスも大切です。腹筋は、体幹を安定させ、姿勢を維持する役割を担っています。腹筋と背筋をバランスよく鍛えることで、より安定した歩行が可能になります。
4-5-2. 歩幅の調整:最適な歩幅を見つける
歩幅とは、左右の足が一歩踏み出す間の距離のことです。歩幅が広すぎると、関節に負担がかかり、狭すぎると、推進力が得られにくくなります。自分にとって最適な歩幅を見つけることが、快適な歩行に繋がります。
4-5-2.1 歩幅と身体への影響
- 歩幅が広い場合:
- 膝や股関節への負担が増加する
- 筋肉への負荷が大きくなり、疲れやすくなる
- バランスを崩しやすくなる
- 歩幅が狭い場合:
- 推進力が得られにくくなる
- 歩行速度が遅くなる
- エネルギー効率が悪くなる
4-5-2.2 最適な歩幅の見つけ方:感覚を研ぎ澄ませる
自分にとって最適な歩幅は、身長や筋力、柔軟性などによって異なります。以下の手順で、自分にとって最適な歩幅を見つけてみましょう。
- 自然な歩き方: いつも通りの歩き方で、数歩歩いてみます。
- 歩幅の調整: 少しずつ歩幅を広げたり、狭めたりしながら、最も楽に、スムーズに歩ける歩幅を探します。
- 感覚: 以下の点に注意しながら、自分の感覚を研ぎ澄ませましょう。
- 膝や股関節に負担がかかっていないか
- 筋肉がスムーズに動いているか
- バランスが取りやすいか
- 疲労感がないか
4-5-2.3 軸足を踏み込む力:推進力を生み出す源泉
- 歩幅を調整する上で重要なのが、軸足を踏み込む力です。軸足をしっかりと踏み込むことで、地面からの反発力を得ることができ、推進力を生み出すことができます。
- リラックス: 力を抜き、リラックスした状態で立ちます。
- 踏み込みのポイント:
- 足裏全体で地面を捉える
- 膝を軽く曲げ、衝撃を吸収する
- 背筋を伸ばし、体幹を安定させる
- 上半身を前に倒しすぎない
4-5-2.4 上半身との連動:背中を伸ばす
軸足を踏み込む際、上半身との連動を意識することも重要です。軸足を踏み込むと同時に、踏み込んだ側の背中を伸ばすように意識することで、地面からの反発力を効率的に上半身に伝えることができます。
背中の動き:
軸足を踏み込むと、踏み込んだ側の肩が自然と上がる
背骨がS字カーブを描き、スムーズな体重移動を可能にする
4-5-2.5 【重要】歩隔との関連性:適切な組み合わせ
歩幅の調整と歩隔の意識は、密接に関連しています。歩隔を狭め、背中の自然な動きを引き出しつつ、軸足を踏み込む力と上半身との連動を意識することで、自分にとって最適な歩幅を見つけることができます。
4-5-3. 実践トレーニング:体幹と歩幅を意識した歩行
体幹と歩幅を意識した歩行を身につけるためには、以下のトレーニングを実践してみましょう。
4-5-3.1 バランスボール:体幹を安定させる
バランスボールの上に座り、バランスを取ることで、体幹を効果的に鍛えることができます。
やり方:
バランスボールに座り、足を肩幅程度に開きます。
背筋を伸ばし、姿勢を正します。
腕を軽く横に広げ、バランスを保ちます。
30秒~1分間キープします。
数回繰り返します。

4-5-3.2 ドローイン:腹横筋を意識する
ドローインは、腹横筋というお腹のインナーマッスルを鍛えるトレーニングです。腹横筋を鍛えることで、体幹が安定し、正しい姿勢を維持しやすくなります。
やり方:
仰向けに寝て、膝を立てます。
息をゆっくりと吐きながら、お腹を凹ませます。
凹ませた状態を10秒ほどキープします。
ゆっくりと息を吸いながら、お腹を元に戻します。
10回程度繰り返します。

4-5-3.3 ランジ:股関節と体幹を連動させる
ランジは、股関節と体幹を連動させるためのトレーニングです。
やり方:前の膝が90度になるように曲げ、後ろの膝は床につかないようにします。
上体をまっすぐに保ち、前足に体重をかけます。
ゆっくりと元の状態に戻ります。
左右交互に10回程度繰り返します。

4-5-4 .ウォーキングフォームチェック:動画撮影で客観的に分析
自分のウォーキングフォームを客観的に分析するために、動画撮影を行いましょう。
- 撮影ポイント:
- 正面、側面、背面から撮影する
- 普段通りの速さで歩く
- 服装は動きやすいものを着用する
- チェックポイント:
- 姿勢が正しいか(猫背、反り腰になっていないか)
- 歩隔が広すぎないか、狭すぎないか
- 腕がスムーズに振れているか
- 足がまっすぐ前に出ているか
- 膝が内側や外側に倒れていないか
- 肩が左右に揺れていないか
撮影した動画を専門家(理学療法士、整体師など)に見てもらい、アドバイスを受けるのも有効です。
4-5-5 【最新研究】歩行と体幹の関連性
近年、歩行と体幹の関連性に関する研究が進んでおり、体幹の機能が歩行に与える影響が明らかになってきています。
まとめ:体幹と歩幅を意識し、快適な歩行を手に入れよう
体幹を意識し、自分にとって最適な歩幅を見つけることは、足の骨を守り、全身のバランスを整えるために非常に重要です。日々の生活の中で、本記事で紹介したトレーニングや意識を実践し、快適な歩行を手に入れましょう。
- 正しい姿勢を維持する
- 体幹を意識し、特に背筋を効果的に使う
- 自分に合った歩幅を見つける
- 定期的にウォーキングフォームをチェックする
- 必要に応じて、専門家のアドバイスを受ける
さあ、今日からあなたも、体幹と歩幅を意識して、より快適で健康的な歩行を体験してください!
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